


ピエール・ブティエ
東京:いわゆる「あらかぶ裁判」で、骨髄性白血病を発症した原発作業員を支援する約50人が 7 日、第17回口頭弁論のため東京地裁前に集まった。
あらかぶ氏は福島第二原発で2011年10月から2012年1月まで、その後は玄海原発で防水や溶接作業に従事した。
あらかぶ氏と弁護団は、彼がこの作業中に放射線被ばくしたと考えている。
2013年に白血病を発症、2014年に医師に骨髄性白血病と診断され、骨髄移植を受けなければ命が危ないと告げられた。
厚生労働省は被ばくと病気との因果関係を認めたが、東京電力は労災を認めず、あらかぶ氏の被ばく量は年間限度の20ミリシーベルト以下に留まっていると主張した。
弁護団は、放射線とあらかぶさんの病気の因果関係を確かめるため、福島原発付近の放射線量を測定し、事故が起きた2011年時の放射線量を理解するためのモデルを作った。
弁護団は、あらかぶさんが作業した場所近くの実際の放射線量は、東京電力によるモニタリングポストの数値よりも高かったことが分かった。
あらかぶさんは東京電力と九州電力に対し、労災認定と損害賠償を求める訴訟を行なっている。