アラブニュース・ジャパン
東京:繁華街である新宿では、首都圏住民に福島での休息を促す広告が見られるが、福島県民とその支援者たちは、いまだ「被災した第一原子力発電所周辺の環境を脅かす政府の行動」に抗議している。
多くの市民が土曜日、新宿駅前に集まり、放射性トリチウムを含む汚染水を海に放出する決定に抗議した。
10年前の福島原発事故以来、損傷した原子炉からの冷却水が第一原発の基礎に漏れている。原発を運営する東京電力はタンクに水を貯蔵し、放射性物質を取り除こうとしているが、トリチウムは残っている。
政府はこれまでにも、繰り返し海洋放出を発表しようとしてきたが、市民や漁業関係者、海外からの反対により変更せざるを得なかった。
政府は、菅首相が4月13日に太平洋への海洋放出を発表することを示唆していたが、これに反対する人々は海洋生物と食物連鎖を汚染するだろうと言っている。
土曜日のデモで親たちは、子供たちが福島産の魚を食べると病気になるのではないかと心配していると話した。
二児の母親は、東北地方ではなく東京湾に放出するべきであり、そうすれば東京の議員たちは違った反応をするのではないかと語った。