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日本、接種の遅れで新型コロナの未使用ワクチンが山積みに

写真はファイザー社/ビオンテック社製のワクチンの小瓶。(AFP通信)
写真はファイザー社/ビオンテック社製のワクチンの小瓶。(AFP通信)
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07 May 2021 08:05:31 GMT9
07 May 2021 08:05:31 GMT9

日本で未使用の新型コロナウイルスワクチンが数千万回分に達しようとしている。これは、日本が今後数週間のうちにさらに2種類のワクチンを承認しようとしていることに加え、実施管理に必要な人手がネックとなり、接種キャンペーンのペースが依然として遅いためだ。

日本は4月下旬にファイザー社製の新型コロナウイルスワクチン2800万回分を輸入したが、これまでに使用されたのは備蓄量の15%に過ぎず、残りの2400万回分は冷凍庫に保管されている。

規制当局が5月20日にモデルナ社とアストラゼネカ社が開発したワクチンの承認を決定する準備をしていることから、日本のワクチン供給は急増することになる。公共放送のNHKが木曜日遅くに報じた。

モデルナ社製ワクチンの第一便はすでに日本に到着しており、アストラゼネカ社製ワクチンは推定3000万回分が国内のパートナー企業によって準備されている。

ファイザー社からの出荷も今月から来月にかけて3500万回分以上に加速される予定となっている。

しかし、夏のオリンピックに向けて、日本はアジアで最も多くの新型コロナウイルスワクチンを確保しているにもかかわらず、医療従事者や高齢者に対して行われた接種はわずか400万回余りに過ぎない。

日本のこれまでの接種率は人口の2.2%に過ぎず、裕福な国の中では最も遅れている。また、日本政府は7月末までに3600万人の高齢者にワクチン接種を行うという野心的な目標を掲げている。

ワクチン接種キャンペーンを加速させるよう政府に求めている経済界のリーダーたちのグループによると、この目標を達成するためには、日本は1日あたり約80万回のワクチン接種を行う必要がある。これは、これまで最も多くの接種を行った日の2倍以上のペースだ。

ワクチン担当の河野太郎大臣は、ワクチン接種の予約システムに障害があり、大都市での需要がキャパシティを上回っていると述べた。

河野大臣は金曜日、記者団に対し、「地方自治体の職員やコールセンターのスタッフは本当に頑張っているので、苦情を言うのは可能な限り控えてほしい」と話した。

日本は他の主要国よりも遅い2月にワクチン接種を開始した。また、人手を中心とした実施管理の問題が接種キャンペーンのペースを遅らせている。

約200万人の医療従事者が、2回のワクチン接種の1回目を依然として待っている状態のため、医療関係者の間では不満が募っていると、東京の南に位置する神奈川県の医師・研究者、神代和明氏は述べている。

「何が起こっているのかという点で、あまり透明性がない」と2回目の接種を依然として待っている神代氏は話した。

日本政府は防衛省に対し、5月24日までに東京と大阪に大規模接種会場を設置するよう指示した。しかし、一般の人々がワクチン接種を受ける時期はまだ決まっておらず、一部の医療専門家は、冬かそれ以降になる可能性があると予想している。

アストラゼネカ社と河野大臣の事務所の代表は、承認のスケジュールに関するNHKの報道についてコメントを避けた。モデルナ社製ワクチンの輸入を担当している武田薬品工業株式会社は、現時点で質問に答えていない。 

ロイター通信

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