
岸田文雄首相は文化の日の11月3日に皇居で行われる文化勲章親授式に、外遊中であるため出席しない。首相の不在は平成以降で2例目。通常、天皇陛下から勲章が、首相から勲記がそれぞれ受章者に手渡されている。
今年度の文化勲章はプロ野球巨人の長嶋茂雄元監督(85)ら9人に贈られる。
首相は英国で11月1~2日に開かれる国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)首脳会合の一部に参加する予定。親授式は首相臨時代理1位の松野博一官房長官がピンチヒッターを務める。
内閣府によると、文化勲章親授式の方式は1997年に、それまでの「首相伝達、天皇臨席」から現在の形に変わった。記録の残る66年以降では74年の田中角栄首相、84年の中曽根康弘首相、2011年の野田佳彦首相の時に臨時代理が出席した。野田氏も外国訪問が理由。
時事通信