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連合軍はフーシ派の攻撃にもかかわらず和平努力を継続する:報道官

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09 Jan 2022 02:01:48 GMT9
09 Jan 2022 02:01:48 GMT9
  • トゥルキ・アル・マリキ准将がフーシ派の爆弾搭載船、海賊行為、テロ作戦について概説した

モハメド・アル・スラミ

リヤド:イエメンの正統な政府を支援する連合軍の報道官は、イエメンの危機を終わらせ、政治的解決を実現するためのサウジアラビアの活動は、フーシ派による攻撃の拡大にもかかわらず継続されると述べた。

和平実現に向けた取り組みに逆行するフーシ派の行動によりイエメンでの戦闘が急増する中、トゥルキ・アル・マリキ准将の発言は8日にリヤドで行われた記者会見で行われた。

アル・マリキ氏は次のように述べた。「フーシ派がサヌア国際空港とホデイダ港を軍事施設化し、サウジアラビアとイエメンの民間人を標的とするために使用している証拠や、弾道ミサイルの保管場所として使用している証拠があるにもかかわらず、イエメンの危機を解決するためのサウジアラビアのイニシアチブは存続する」

「連合軍やサウジアラビアが提示するいかなるイニシアチブも間違いなくイエメン国民の利益のために提示されており、我々は政治的解決こそがイエメンの危機に対する適切な解決策だと信じているが、フーシ派の姿勢は強硬だ」

今週、フーシ派はイエメンに緊急の医療物資を輸送していたUAEの船舶「ルワビー号」を拿捕した。

リヤドで行われた記者会見で、船舶に対する攻撃に使われた装置の一部を公開する連合軍の報道官、トゥルキ・アル・マリキ准将。(ロイター通信)

アル・マリキ氏は、連合軍は「フーシ派がホデイダとサリーフの港を敵対行為に使っていることを以前から知っていた」と述べ、次のように付け加えた。「連合軍はこれらの拠点に対する軍事行動を行わなかった。なぜならば、連合軍はイエメン国民の利益を考慮しているからだ」

「フーシ派もイエメン国民の利益を考慮しなければならない。また、我々はフーシ派の強硬姿勢を人道的イニシアチブの継続と関連付けて考えることはしない」

アル・マリキ氏は次のように述べた。「国連は善意の原則に基づいてすべての当事者と交渉するため、ストックホルム合意後にフーシ派がホデイダ港で行っていることについて、国連を非難することはできない」

「フーシ派は、国連にストックホルム合意の実施を依然として許していない。ホデイダには再調整委員会があるが、ホデイダでの軍事的再配置の全面的な履行は行われていない」

同報道官は、サリーフ、ホデイダの2つの重要な港とラスイサ港はストックホルム合意で引き渡しが義務付けられているが、フーシ派からの引き渡しは実現していないと警告した。

アル・マリキ氏は、フーシ派がサリーフとホデイダの港を連合軍とサウジアラビアに向けて弾道ミサイルを発射するために使用した証拠があると述べ、これらの港は爆発物を積んだ船舶の出港にも使用されていると付け加えた。

アル・マリキ氏は、ストックホルム合意を無視することは、「フーシ派の利益」であり、それによってフーシ派は「敵対行動を続け、現状を維持し、資金源と闇市場を支配し続けることができる」と警告した。

アル・マリキ氏はまた、「フーシ派は紅海にブービートラップ付きの小型船100隻を展開し、紅海における国際航行規則違反と国際水域での海賊行為による国際法違反を続けた」と述べた。

民間軍事作戦部(Civil Military Operations Department)の責任者を務めるアブドゥラー・アル・ハバビ少将は、連合軍が「ホデイダを出港した商業船に対するフーシ派の違法行為を13回確認した」と述べ、フーシ派が紅海で設置した機雷248発が破壊されたと付け加えた。

ルワビー号の拿捕について話したアル・マリキ氏は、同船はハリケーンの被害を受けたソコトラ島のイエメン人に対する援助物資を運んでいたと述べ、フーシ派は「国際水域で同船を攻撃し、ハイジャックすることを計画していた」と続けた。

アル・ハバビ氏は、ラービグ3号、アブカイク号、小麦を積んだトルコ船など、フーシ派の標的にされた多くの船について振り返った。アル・ハビビ氏はまた、紅海におけるフーシ派の海賊行為に関与した者の名前を公表し、これらの作戦は、昨年以来米国財務省のブラックリストに掲載されているマンスール・アル・サーディ氏が主導したと指摘した。

アル・マリキ氏は、「フーシ派の海賊に襲われた船は、イランのイスラム革命防衛隊とフーシ派の支配地域に駐在するイラン大使を務めていたハッサン・イルルー氏によって攻撃の対象に選ばれた」と述べた。

アル・マリキ氏は加えて、「イランの船サビズは民間船を装った軍用船で、イランの武器と専門家をホデイダに輸送している」と述べた。

同報道官は、フーシ派は別のイラン船「ヌール号」を使って商業船舶を標的にしていると述べた。

アル・マリキ氏はまた、フーシ派が子どもを軍務に就かせている証拠を提示した。

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