国際宇宙ステーション(ISS)に約半年間滞在した星出彰彦さん(52)ら4人が乗る米宇宙船クルードラゴンが、日本時間の9日午前4時5分ごろ、ISSから分離した。同日午後0時33分、米フロリダ州沖に着水し、地球に帰還した。
クルードラゴンは回収船に引き揚げられた後、午後1時15分ごろにハッチが開かれた。4人は、宇宙船内で笑顔で手を振るなど無事な様子。星出さんは同1時半ごろに、3番目に降り、カメラマンにポーズを取るなど元気な姿を見せた。
クルードラゴンは分離後、ISSから約200メートル離れた所を一周し、ISSの全景を写真撮影する「フライアラウンド」を実施。外観上の異常がないかなどを確認するのが目的で、スペースシャトル時代には行われていたが、クルードラゴンでは初めてだという。
クルードラゴンは米宇宙企業スペースXが開発した再利用可能なカプセル型宇宙船。星出さんらが乗る機体は昨年の試験飛行でも使われており、帰還も2回目となる。
3回目の宇宙飛行となった星出さんは、4月にISSに到着。野口聡一さん(56)と、長期滞在要員としては初となる日本人同士の対面を果たしたほか、日本人2人目のISS船長を務めた。
長期滞在中には、自身4回目の船外活動も実施。通算時間は計28時間17分で、野口さんを抜いて最長となった。
時事通信