
国連総会に出席後、記者会見する2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(左)とバッハIOC会長=9日、ニューヨーク
国連総会に出席後、記者会見する2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(左)とバッハIOC会長=9日、ニューヨーク
【ニューヨーク時事】2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は9日、国連総会に出席するため訪れていたニューヨークで記者会見し、世界反ドーピング機関(WADA)が組織的なドーピング問題でロシアを五輪などから4年間除外する処分を下したことに対し、当面は静観する姿勢を示した。
ロシアがスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てる可能性を考慮し、「公正に平等にオリンピックに参加してもらうことが最も大事なテーマ。結論が出るまで静観をしていきたい」と述べた。
国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は「IOCは決定を受け入れ、実行する」とWADAを支持し、「東京大会では開催前に検査を行うことで、これまでになかった規模のプログラムを実施する」とドーピング対策の強化も提言。森会長は「選手個々よりもコーチらの認識が不足している。啓蒙(けいもう)していかないといけない」と加えた。
Jiji Press