
岸田文雄首相は27日、来年1月の外遊について、米ニューヨークで開催される核拡散防止条約(NPT)再検討会議出席は見送り、ビデオ演説で参加する方向で調整していると明らかにした。ただ、日米首脳会談のための訪米にはなお意欲を表明。オーストラリア訪問も選択肢としつつ、訪米の調整状況を見極めて判断する考えを示した。東京都内で記者団の質問に答えた。
首相はNPT会議について「ニューヨークの新型コロナウイルスの感染状況が大変厳しい。各国にビデオ演説に切り替える動きが広がっている」と指摘。自身の対応に関し「ビデオ形式も含め、どのように参加するのか検討している」と説明した。
一方、首相は「訪米して(日米)首脳会談をぜひ実現したい」と改めて強調。豪州訪問の可能性に触れつつ、「何も決まっていない。まずは(訪米を)どうするかはっきりしないと、それ以外のことはなかなか判断できない」と述べた。
時事通信