

岸田文雄首相は5日午前、北朝鮮が弾道ミサイルの可能性があるものを発射したことを受け、「昨年来、連続してミサイルを発射している。誠に遺憾だ」と非難した。首相官邸で記者団に語った。
首相は情報収集・分析に全力を挙げるとともに、国民に迅速に情報提供することなどを指示。松野博一官房長官は記者会見で、船舶や航空機への被害は確認されていないと明らかにした。
松野氏は北朝鮮の度重なるミサイル発射に触れ「わが国と地域の平和と安全を脅かすものであり、わが国を含む国際社会にとって深刻な課題だ」と述べた。
岸田政権下では、衆院選が公示された昨年10月19日、北朝鮮が日本海に向け弾道ミサイルを発射。首相と松野氏が選挙応援のため首相官邸を留守にし、危機管理の甘さを指摘された。
12月から公邸に居住する首相は、出邸時間を予定より30分早めて午前9時ごろ官邸入り。沖田芳樹内閣危機管理監や秋葉剛男国家安全保障局長から状況報告を受けた。
時事通信