
ワシントン時事:米ホワイトハウスは16日、バイデン大統領が21日に岸田文雄首相とテレビ会談を行うと発表した。覇権主義的な動きを強める中国に対処するため、日米同盟を一層強化する方針を確認。日米にオーストラリア、インドを加えた4カ国の枠組み「クアッド」の連携推進も協議する。
サキ大統領報道官は声明で、「会談では日米同盟がインド太平洋地域と世界の平和と安定の礎であることを強調する」と指摘。「大統領は岸田首相と共に『自由で開かれたインド太平洋』を推進し、新型コロナウイルスや気候変動への対処、新興技術などの重要分野で協力を拡大することを楽しみにしている」と述べた。
松野博一官房長官は17日の記者会見で「日米同盟のさらなる強化、自由で開かれたインド太平洋の実現や核兵器のない世界に向けた取り組みを含む地球規模課題への対応に向けて連携を深めていく」と語った。
岸田氏は就任後、早期にワシントンを訪れバイデン氏との対面会談を模索していたが、新型コロナの変異株「オミクロン株」の流行で調整が難航。通常国会前の訪米を見送っていた。
両首脳は昨年11月、国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が開かれた英北部グラスゴーで短時間の初顔合わせをしている。
時事通信