宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、日本人宇宙飛行士募集への最終応募者数が4127人に上ったと発表した。963人だった前回(2008年)の約4.3倍で過去最多となった。JAXAは来年2月ごろまでに若干名を選抜する予定。
JAXAは昨年、日本が参加を表明している国際月探査計画を視野に、13年ぶりとなる宇宙飛行士募集を開始。選ばれた飛行士は、日本人初の月面着陸を果たす可能性もある。
JAXAによると、応募者の最年少は17歳で、最高齢は73歳。60歳以上は69人だった。女性(919人)の割合は2割を超え、過去最高となった。
過去の募集では、自然科学系の4年生大学卒の学歴と3年以上の実務経験が応募要件とされていた。JAXAは今回、多様な人材の応募を促すため学歴要件を撤廃し、「文系」にも門戸を開いた。身長の条件を158センチ以上から149.5センチ以上に緩和するなどした結果、女性の割合は13%から22.3%に増えた。
時事通信