
北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、第1管区海上保安本部(小樽市)は3日、業務上過失致死容疑で、斜里町の運航会社「知床遊覧船」の関係先を家宅捜索した。捜索は2日連続。今後、押収資料を分析し、関係者の事情聴取を行い、安全管理体制に問題がなかったかなどを調べる。
海保関係者によると、3日は同社が所有しウトロ港に停泊中の観光船「KAZU III(カズスリー)」と、同社が使っている車を捜索した。
2日は同社の事務所や桂田精一社長(58)宅を捜索した。容疑の対象は桂田社長と、行方不明になっているカズワンの豊田徳幸船長(54)。
海保などは、事故発生11日目となった3日も行方不明者12人の捜索を継続。海上自衛隊、北海道警と協力し、水中カメラを使って調査に当たっている。これまで14人の死亡が確認されている。
時事通信