ゴブラン・モハメド
カイロ:チュニジアで開催中の第8回アフリカ開発会議における首脳会合の傍ら、エジプトのムスタファ・マドブリー首相は日本の岸田文雄首相と二国間関係および共通の関心事について協議した。
岸田首相とのビデオ会議で、マドブリー首相は、暗殺された安倍晋三元首相の死去に哀悼の意を表し、エジプトと日本の連帯を強調するとともに、両国関係の深化に大きな影響を与えた安倍氏の貢献を賞賛した。
マドブリー首相は、大エジプト博物館をはじめとする多くの重要な開発プロジェクトにおいて日本側から提供された支援に対するエジプトの感謝を再度表明した。
首相は、日本が双方の共通の利益を達成する方法で、スエズ運河経済地区に日本の工業地帯を設立するための行政措置をとることをエジプトは期待していると述べた。
「日本の民間部門はエジプトにさらに投資することができ、特に日本製品をアフリカへ送るための玄関口として機能している、重要な物流拠点であるスエズ運河経済地区において、ビジネス環境の活性化と投資環境の改善という背景で承認された法制度と構造改革の恩恵を受けることができる」と、マドブリー首相は述べた。
マドブリー首相は、新行政首都や、電力・再生可能エネルギープロジェクト、農業工業化、淡水化、技術移転などのプロジェクトを含む様々な分野で日本企業が得られる投資機会について検討し、これらのプロジェクトを支える投資家へのエジプトの法律が保証する優遇措置と保証について再度言及した。
エジプト政府は、より多くのエジプト産農産物の日本への輸入を許可することに関心があり、それが両国間の貿易交流の促進に貢献するだろうと、マドブリー首相は強調した。
日本の首相は、マドブリー首相が安倍元首相の死に対して哀悼の意を示したことに感謝するとともに、同会議の首脳会合へのエジプトの参加に喜びを表明した。
岸田首相は、数日前にスエズ運河庁およびスエズ運河経済地区と2つの覚書を交わした豊田通商をはじめ、エジプトで成功している日本企業が多数あると述べた。
首相は、日本企業がエジプトに来て投資することを引き続き奨励すると述べた。
日本の首相は、エジプトの学生だけでなく、多くのアフリカや外国の学生を惹きつけているエジプト日本科学技術大学を通じて、学校分野と高等教育分野でのエジプトとの既存の協力関係を賞賛した。
マドブリー首相は、日本の首相がエジプト人学生に対して提供している助成金について、エジプト政府を代表して感謝の意を表明した。
岸田首相は演説の最後に、交通と保健の分野におけるエジプトとの開発協力について言及し、様々な分野での協力強化に関心があることを強調した。