
ニューヨーク時事: 週末21日のニューヨーク外国為替市場では、円相場が急反発し、一時1ドル=146円台に上昇した。
直前に152円目前まで下落し、約32年ぶりの円安水準を更新したばかりだった。
1日の値動きは6円近くに達した。
関係筋によると、日本政府・日銀が再び円買い・ドル売りの為替介入を実施した。
円相場は午前中に一時151円94銭と、152円に迫った。
ただ、その直後から円高方向に振れ、一気に146円台前半まで上昇した。
ロイター通信によると、一部の電子取引では144円台を付けたという。
ニューヨーク時間午後5時現在は147円74~84銭と、前日同時刻比2円36銭の大幅な円高・ドル安。
鈴木俊一財務相は21日、「急速で一方的な円安進行は望ましくない」と過度な円売りをけん制していた。
政府・日銀は9月に約2兆8000億円の円買い・ドル売り介入を実施している。
日銀は財務相の代理人として、海外の通貨当局に為替介入を委託することがある。
市場からは、日銀の金融政策決定会合を来週に控えたタイミングで介入に動いたことで、「新たな円安対策は(同会合で)出ないのではないか。
米国の金利次第だが、神経質な展開が続くだろう」(大手邦銀)との指摘が聞かれた。
円は対ユーロでも値を上げ、1ユーロ=145円44~54銭と、1円44銭の円高・ユーロ安。
時事通信