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日本で2番目に古い博物館、クラファンでの資金調達を余儀なくされる

東京・上野公園にある国立科学博物館外の看板を撮影した写真。2023年8月9日撮影。(AFP)
東京・上野公園にある国立科学博物館外の看板を撮影した写真。2023年8月9日撮影。(AFP)
東京・上野公園にある国立科学博物館外に展示されているシロナガスクジラの原寸大オブジェの前を通り過ぎる女性。2023年8月9日撮影。(AFP)
東京・上野公園にある国立科学博物館外に展示されているシロナガスクジラの原寸大オブジェの前を通り過ぎる女性。2023年8月9日撮影。(AFP)
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10 Aug 2023 03:08:44 GMT9
10 Aug 2023 03:08:44 GMT9

東京:日本で2番目に古い歴史を持つ国立科学博物館(東京都)が、クラウドファンディングを通じて340万米ドルの資金を調達した。動植物の様々な標本を収集したコレクションを良好な状態で保存するために必要な光熱費が高騰していることを受け、博物館は日本政府に追加の財政支援を求めたが拒否されたため、今回のクラファン実施に至った。

クラウドファンディングサイトのREADYFORは9日水曜、寄付をした支援者は3万人超で、支援額は計4億8000万円に達し、目標額の1億円を大きく超えたと発表した。

創立から146年となる国立科学博物館の館長を務める篠田謙一氏は、7日月曜に公開されたクラウドファンディングの実施を発表する動画メッセージの中で、博物館のコレクションは「過去から未来への贈り物」であり、我々はこのコレクションを守り抜きたいと語った。

また、国立科学博物館には恐竜の骨格からクマの剥製にいたるまで、500万点のコレクションが収蔵されているが、一部のコレクションを一定の温湿度で保管するためにかかる光熱費について、今年度はほぼ2倍の260万米ドル以上になると見込まれると語った。

各種メディアの報道によると、財政状況の厳しい日本政府は博物館からの財政支援の要請を拒否しており、補助金の削減をも行なっているという。

東京の中心部に位置し、シロナガスクジラのオブジェの屋外展示が見どころであるこの博物館では、これまでに小規模なプロジェクト3件の運営資金をクラウドファンディングで調達したことはあるが、「1億円」という目標額は同館にとっても過去最高の金額だと篠田館長は話す。

博物館では、支援へのお礼としてユニークな返礼品を用意しており、アクリル樹脂植物の標本や館長による博物館ツアー、古代人の人骨に触れる学習セッションなどから選択できる。

篠田館長は動画メッセージで「もう少し目標額を下げた方がいいのではないかというご意見もいただきました」と語っていたが、1億円の目標額は数時間で達成した。

同館はクラウドファンディングサイト上で「声援を多数頂戴し、研究員・職員一同感激しています」と謝意を表した。

国立科学博物館のクラウドファンディングは11月5日まで。

AFP

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