Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 日本
  • フランス検察、宮殿でのパーティーを巡りゴーンの起訴に向け前進

フランス検察、宮殿でのパーティーを巡りゴーンの起訴に向け前進

ゴーンの弁護団の1人であるジャン=イヴ・ル・ボルニュは、ゴーンはパーティーに関して悪いことは何もしていないが、ヴェルサイユとゴーンの雇ったパーティー企画会社との間に誤解があったかもしれないと述べた。(AFP/ファイル)
ゴーンの弁護団の1人であるジャン=イヴ・ル・ボルニュは、ゴーンはパーティーに関して悪いことは何もしていないが、ヴェルサイユとゴーンの雇ったパーティー企画会社との間に誤解があったかもしれないと述べた。(AFP/ファイル)
Short Url:
24 Jan 2020 04:01:06 GMT9
24 Jan 2020 04:01:06 GMT9

パリ:ルノー・日産の元トップ、カルロス・ゴーンが豪華なヴェルサイユ宮殿で妻のために開いたパーティーについて調査しているフランス検察は、今後数週間以内に裁判官に対してこの事案の審査を求めるつもりであり、起訴に向けて一歩近づこうとしている。

検察は、会計上の不正行為の罪で起訴されている日本から逃亡し、現在はレバノンに滞在するゴーンが、プライベートな目的のパーティーを開くため意図的に会社の資源を使用した疑いについて調査を進めてきた。

パリに近いナンテールの検察事務所で調査に関わってきたある関係者はロイターに対し、ゴーンを起訴するために1人または複数の裁判官が任命されるだろうと語った。

裁判官は検察官よりも、刑事事件を追求するためのより幅広い権限を持つ。彼らは一定の状況において、裁判保留中の容疑者の拘留を命令したり、容疑者が外国にいる場合は国際逮捕令状を発行したりすることができる。

ゴーンの弁護団の1人であるジャン=イヴ・ル・ボルニュはロイターによるコメントの求めに応じ、ゴーンはパーティーに関して悪いことは何もしていないが、ヴェルサイユとゴーンの雇ったパーティー企画会社との間に誤解があったかもしれないと述べた。

この弁護士は、ゴーンがパーティー会場のレンタル料金50,000ユーロ(55,470ドル)の返金を申し出ていると話した。

「カルロス・ゴーンはフランスの司法に答える用意があります。彼がフランスへ渡航する可能性については、事情が複雑です」とル・ボルニュは付け加え、レバノンの検察から渡航が禁じられていることと、日本当局が求めるゴーンの逮捕を要求する国際手配について言及した。

ルノーはコメントの求めに対し、すぐに回答しなかった。

1789年のフランス革命まで何世代にもわたってフランス王室の主たる住居だったヴェルサイユでのパーティーは、2016年10月8日に開催された。ゴーンはこのパーティーについて、妻のキャロルの50才の誕生日を祝うためのものだったと述べている。

この事案の中心となる争点は、最終的に費用を支払うのがルノーだったことをゴーンが承知していたかどうかである。

ゴーンは一切の不正を否定してきた。彼はこのイベントについて、会社としてのパーティーだったわけでは決してなく、会場はヴェルサイユの好意により彼個人に無料で提供されたものと信じていたと述べている。

ゴーンは後になって50,000ユーロの費用がかかっていたことと、この大邸宅の修復に対する資金提供と引き換えにルノーに与えられていたヴェルサイユの利用に対する割当分から差し引かれていたことを知り、驚いたと言う。

しかしヴェルサイユ宮殿の広報担当者は、パーティー開催当時、このイベントの主催は事実上会社だったことと、会場の契約をしようとしていた最終的な顧客がルノー・日産だったことは明らかだと述べている。

「この晩餐が会社行事ではなく、それ以外の何かだったと考えられる根拠となるものは、一切ありませんでした」

この広報担当者は、ヴェルサイユはこのパーティーが会社行事として開催されたことを示す書類を保有しており、捜査官と共有する用意があると述べた。ロイターへの開示については拒否した。

ロイター

特に人気
オススメ

return to top

<