
大手銀行5行は30日、2023年1月の住宅ローン金利を発表した。日銀による金融緩和策の修正に伴って長期金利が上昇したことを踏まえ、代表的な固定期間10年の基準金利を全行が引き上げた。
引き上げ幅は0.10~0.34%。三菱UFJ銀行は3.70%、三井住友銀行は3.79%に引き上げ、いずれも13年10月以来、9年3カ月ぶりの高水準。
3.50%のみずほ銀行は11年11月以来の高さとなった。
日銀が長期金利の上昇を認める上限を0.5%に引き上げたことで、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りはそれまでの0.25%近辺から0.4%台へ急上昇した。
基準金利から優遇分を差し引いた固定10年最優遇金利はみずほ銀が1.40%、三井住友信託銀行が1.39%、りそな銀行が1.18%、三井住友銀が1.14%、三菱UFJ銀が1.05%。
全行が1%台に乗せた。
一方、住宅ローン利用者の7割が選択しているとされる変動金利に関しては、各行とも据え置いた。
短期金利の動向と連動しており、日銀の短期金利誘導目標が依然としてマイナス0.1%で維持されているためとみられる。
時事通信