リヤド:統計総局(GASTAT)が発表した最新の報告書によると、サウジアラビアの商品輸出は2022年に前年比48.9%増の1兆5,400億SR(サウジアラビア・リヤル)(4,100億ドル)に達し、石油輸出の増加に牽引されたことが明らかとなった。
GASTATの報告書によると、サウジアラビアの石油輸出は2022年に61.8%急増し、前年の7,581億SRから1兆2,200億SRになったとのことである。
さらに報告書は、輸出総額に占める石油輸出の割合が、2021年の73.2%から2022年には79.5%に増加したと指摘した。
サウジアラビアの経済多様化の進展を反映し、サウジアラビアの非石油輸出および再輸出高は、2021年の2,775億SRから2022年には13.7%増の3,157億SRとなった。
また、再輸出を除く非石油輸出は、2022年には前年比14.8%増となった。
同報告書によると、2022年の非石油輸出品で最も重要なのは化学品と関連製品で、輸出全体の35.8%を占めた。
GASTATの報告書によると、2022年のサウジアラビアの商品輸入額は、前年の5,732億円から24.2%増の712億円になったという。
中国は2022年もサウジアラビアの最も活発な貿易相手国であり、アジアの大国である中国へのサウジアラビアの輸出額は2,499億SR、輸出額全体の16.2%に達した。
輸出総額に対してインドと日本がそれぞれ1,572億SR、1,529億SRで、僅差で中国に続いた。
サウジアラビアの輸出先としては、韓国、米国、UAE、エジプト、台湾、シンガポール、バーレーンが上位10カ国に並んだ。
こうした国々へのサウジアラビアの輸出は1兆200億SRで、輸出全体の66.2%を占めていると、GASTATは報告書で述べた。
一方、中国からの輸入は、2022年に1,493億SR、次いで米国が650億SR、UAEが451億SRとなっている。
インド、ドイツ、日本、エジプト、韓国、イタリア、スイスが輸入国として上位10カ国に並んだ。
こうした国々からのサウジアラビアの輸入額は4,358億SRで、輸入額全体の61.2%を占めた。
報告書によると、2022年にサウジアラビアで貨物が到着した港のうち、ジェッダ・イスラム港が輸入総額の27.5%に相当する1,956億SRでトップとなったことが分かった。