
バッサム・ザーザー記
アラブニュースへの特別記事
ドバイ:日本人重役が二人の警官に扮する人間に襲われた。その際彼らはよっぱらいを取り締まっているのだと偽り、その日本人の携帯電話と現金やバンクカードの入った財布を奪い取った。
ドバイに駐在する44歳の日本人重役はパブで酒を飲んで、アル・リファ地区の自宅へ帰る途中午前3時半に二人のパキスタン人に襲われた。
この一件に詳しい情報筋がアラブニュースに語ったところによると、この日本人重役Y.F.氏が自宅へ向かっていると、パキスタン人の二人組が警官を装って身分証の提示を求めたという。
その強盗らはY.F.氏が酒に酔っていたことにつけこんで彼を襲ったが、Y.F.氏は身分証は渡さず、現金を手渡した。
司法関係の情報筋は、その二人組がY.F.氏に手ひどく暴行を加えたが、彼は容易には屈しようとせず、抵抗を試みたとアラブニュースに語った。
ドバイの検察本部は、Ghulam (25)とNasser (34)と名乗るパキスタン人二人組を、Y.F.氏を襲撃して彼の黒い鞄を盗んだとして告発した。彼のカバンには、4,000ディルハムの現金、日本のバンクカード6枚、 首長国ID カード、運転免許証、2,000ディルハム相当のスマートフォンが入っていた。さらにカバンにはY.F.氏の家の鍵も入っていた。
今週はじめ、このパキスタン人たちはドバイ刑事裁判所で無罪を主張した。
アラブニュースは、被害者が民事訴訟を起こして二人組から受けた損害に対する賠償を請求したかどうかは確認できていない。
しかし裁判長は、次の法廷で被害者からの陳述を聞くまで本件の裁判を一時休止している。
法的文書によると、パキスタン人の強盗は、2019年11月にY.F. 氏が歩いて帰宅していた際、彼が酒に酔っていることにつけ込んで犯行に及んだという。
被害届によると、被告たちは被害者を呼び止めて警官だと偽ったが、被害者が身分証の提示を拒否したため、彼らは被害者に暴行を加え、所持品を奪ったという。
医療診断書には、被害者は頭部、背中、耳、腕にアザができて痛みを訴えていたと記されている。
刑事裁判所は2月に法廷を再開して被害者の陳述を聞くことになっている。