
林芳正外相は28日の記者会見で、29日から中南米5カ国を歴訪すると発表した。5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に向け、「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国と関係を強化する一環で、林氏は「G7議長国として国際社会の幅広い声を聞き、議論に生かす」と述べた。5月7日に帰国する。
訪問するのはカリブ海の島国トリニダード・トバゴ、バルバドスと南米のペルー、チリ、パラグアイ。中南米では中国が経済力をてこに影響力拡大の動きを見せており、3月には中米ホンジュラスが台湾から中国に外交関係を切り替えた。林氏はこうした動きも念頭に各国外相と会談し、気候変動対策や資源開発への協力を通して連携を深めたい考えだ。
時事通信