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北朝鮮がミサイル発射予告=31日から東シナ海方向―自衛隊に迎撃命令

北朝鮮が人工衛星として長距離弾道ミサイルを発射すれば、2016年2月の「光明星4号」以来となる。(AFP)
北朝鮮が人工衛星として長距離弾道ミサイルを発射すれば、2016年2月の「光明星4号」以来となる。(AFP)
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29 May 2023 02:05:19 GMT9
29 May 2023 02:05:19 GMT9

北朝鮮は29日、日本政府に対し、「衛星」を31日午前0時から6月11日午前0時までの間に打ち上げると通告した。政府は事実上の弾道ミサイルと判断。浜田靖一防衛相は迎撃のため、自衛隊法に基づく破壊措置命令を関係部隊に出した。

北朝鮮が人工衛星として長距離弾道ミサイルを発射すれば、2016年2月の「光明星4号」以来となる。政府によると、ミサイルやその破片などは黄海と東シナ海、フィリピン・ルソン島の東側周辺海域に落下する可能性がある。

岸田文雄首相は首相官邸で記者団に、「衛星と称したとしても、弾道ミサイル技術を用いた発射は国連安全保障理事会決議違反で、国民の安全に関わる重大な問題だ」と指摘。その上で「情報収集と警戒監視に全力を挙げ、日米、日米韓の緊密な関係を通じて連携を図っていく」と述べた。

松野博一官房長官は臨時に記者会見を行い、「南西諸島を含め、わが国の領域を通過する可能性はある」と説明。「ミサイル発射の強行は、わが国の安全保障に対する重大な挑発行為だ」と非難した。発射予告に関し、北朝鮮の水路当局から海上保安庁に「メール」で連絡があったことも明らかにした。

首相は北朝鮮の通告を受け、(1)情報の収集・分析に万全を期し、国民に適切に情報提供する(2)米国や韓国と連携し、発射を自制するよう北朝鮮に強く求める(3)不測の事態に備え、万全の態勢を取る―ことを指示。関係省庁は局長級会議を開いて対応を協議した。 

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は4月、初の「軍事偵察衛星」打ち上げを命じた。浜田防衛相は同22日、ミサイル防衛(MD)による破壊措置の準備を自衛隊に命令。航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が那覇市に加えて沖縄県の宮古島、石垣島、与那国島に新たに配備され、海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載した海上自衛隊のイージス艦も周辺海域に展開している。

弾道ミサイル破壊措置命令は自衛隊法82条の3に規定される。16年8月以降は常時発令状態となっているが、今回の落下予測地点などを踏まえ、改めて出し直した。

時事通信

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