
シンガポール時事: 国際移住などのサービスを提供する英コンサルティング会社、ヘンリー・アンド・パートナーズは18日、事前のビザ(査証)取得なしで入国できる国・地域数を基準とした2023年第3四半期版パスポート番付を発表した。シンガポールが日本に代わり首位となった。5年連続で首位だった日本は順位を下げて3位となった。
この調査は国際航空運送協会(IATA)の公式データを基に算出。1位のシンガポールは世界227の国・地域のうち、192カ国・地域にビザなしで渡航できる。2位は190カ国・地域のドイツ、イタリア、スペインが同率だった。3位は日本のほかに、韓国、オーストリア、フィンランド、フランス、ルクセンブルク、スウェーデンの7カ国で189カ国・地域にビザなし渡航が可能。最下位は27カ国・地域のアフガニスタンだった。
東南アジア諸国連合(ASEAN)では、マレーシアが11位(渡航可能は180カ国・地域)、タイが64位(同79カ国・地域)。インドネシアが69位(同73カ国・地域)。フィリピンが74位(同66カ国・地域)。ベトナムは82位(同55カ国・地域)だった。パスポート番付は四半期ごとに更新される。
ヘンリー・アンド・パートナーズによると、一般的な傾向として、調査を開始した18年前と比べて渡航の自由度は高まっており、ビザなしで渡航できる国・地域の平均は、06年の58カ国から23年には109カ国とほぼ倍増した。ただ、上位と下位の差はかつてないほど開いており、首位のシンガポールが渡航できるのは最下位アフガニスタより165カ国・地域多い。
時事通信