
24日午後11時40分ごろ、和歌山県沖の紀伊水道を航行していたリベリア船籍の貨物船から「船と衝突した」と無線通報があった。第5管区海上保安本部(神戸市)によると、日本船籍の貨物船「いずみ丸」(499トン)が転覆し、乗組員5人が行方不明となったが、3人が救助された。海保は残る2人の捜索を続けている。
いずみ丸は「泉海運」(東京都千代田区)が所有し、30~70代の男性5人が乗っていた。3人は事故後、リベリア船籍の船に救助されて病院に搬送されたが、いずれも命に別条はない。不明となっているのは50代と60代の男性。リベリア船籍の貨物船の乗組員にけが人の情報はない。
泉海運によると、いずみ丸は金属のスクラップを載せ、23日に千葉県船橋市を出航。瀬戸内海を経由し、25日朝に岡山県に到着する予定だった。
海保によると、事故当時の天候は曇りで、視界は良好だった。波も穏やかだったという。
時事通信