
公明党は26日、山口那津男代表の28日からの中国訪問を延期すると発表した。中国側から「当面の日中関係の状況に鑑み、適切なタイミングではない」と伝えられたという。中国は東京電力福島第1原発の処理水放出に強く反発しており、判断に影響したとみられる。
山口氏は中国側の招待で28~30日の日程で訪中する予定だった。岸田文雄首相から習近平国家主席宛ての親書を携え、習氏ら中国要人との会談を模索していた。山口氏は処理水放出に関しても「丁寧に説明したい」と語っており、中国側の理解を得たい考えだった。
公明党は発表で「今後、適切な訪中のタイミングを再調整したい」と説明した。
時事通信