10月末のハロウィーンを控え、東京都渋谷区の長谷部健区長は12日、記者会見し、渋谷駅周辺に仮装した若者や外国人らが多数集まるのは危険だとして「駅周辺に来ないでほしい」と呼び掛けた。区が新型コロナウイルス感染拡大以外の理由でハロウィーンの来訪自粛を求めるのは異例。区はSNSなどで渋谷への来訪を控えるよう求める。
長谷部氏は「インバウンド(訪日客)が増え、コロナ禍を経て渋谷に路上飲酒が根付いてしまった」と指摘。その上で、昨年10月、ハロウィーンを前にソウルの繁華街、梨泰院で多くの人が死傷した雑踏事故を引き合いに「韓国・梨泰院のような事故がいつ起きてもおかしくない」と注意喚起した。
渋谷駅周辺では例年、ハロウィーンの時期に迷惑行為が相次ぎ、区は2019年、ハロウィーン前後などに駅周辺での路上飲酒を禁止する条例を制定。コンビニエンスストアなどに対し、酒類の販売自粛を求めている。
時事通信