
ニューヨーク:イランのイブラヒム・ライシ大統領は20日、イランは国連の核監視機関である国際原子力機関(IAEA)が自国の核施設を査察することに何の問題もないと述べた。イランは数日前、一部のイラン担当査察官の受け入れを拒否すると通告していた。
「査察には問題はないが、問題は一部の査察官だ。信頼できる査察官はイランで査察を続けることができる」とライシ氏は国連総会に合わせて行った記者会見で語った。
イランによる査察官受け入れ拒否は、今月初めのIAEAの理事会で、米国、英国、フランス、ドイツが主導して、未申告施設から検知されたウラン粒子について説明することを含む問題についてIAEAと直ちに協力するようイラン政府に求めたことに反発した動きだった。
「イラン政府の決定は、IAEAの西側諸国のメンバーによる不公平な声明に対応したものだ」とライシ氏は述べた。
IAEAのラファエル・グロッシ事務局長は、イランの「前例のない一方的」な措置を非難した。
査察官の「指定解除」として知られるイランの措置は認められている。加盟国は通常、核不拡散条約(NPT)および査察機関との各国の保障措置協定に基づいて、自国の核施設を訪問する査察官に対して拒否権を行使できる。
ロイター