
アンマン:ヨルダンのアブドッラー国王陛下は11日、イスラエルと共に独立したパレスチナ国家の存在なくして中東での平和は不可能だと述べた。
武装組織ハマスが週末にイスラエルを攻撃したことで始まった今回の戦闘は、1967年の第三次中東戦争でイスラエルが占領した土地に存在するパレスチナ主権国家なくして中東が「安定、安全、平和を享受する」ことはできないことを示しているとも述べた。
国王陛下は新議会セッション開会の演説で、二国家解決案が唯一の選択肢であったと議員に語った。
「この地域は二国家解決案に基づく公正で包括的な平和を達成しない限り、決して安全と安定を確保することはできない」と国王陛下は述べた。
二国家解決案は長い間、国際的な平和構築努力の基盤となってきたが、そのプロセスは長年にわたって停滞しており、今回流血の惨事が起こる前でさえ実現の可能性は薄れていた。
当局者によると、直近の紛争が始まって以来、アブドッラー国王陛下は欧米や中東の指導者らと外交努力を重ねており、事態を緩和するための迅速な行動を促している。
関係者によると、ジョー・バイデン米大統領と電話で協議した国王陛下は、アントニー・ブリンケン米国国務長官がアンマンに到着する際にヨルダン側の懸念を表明する予定だという。
ブリンケン国務長官はまず、11日に向かう予定だったイスラエルを訪問することになっている。
人口の大部分がパレスチナ人で構成され、パレスチナ人が東エルサレムやガザと共に自国の一部になることを望んでいるヨルダン川西岸地区と国境を接しているため、ヨルダンの立場は微妙である。
「パレスチナの独立した主権国家は1967年6月4日の境界線に基づき、東エルサレムを首都として、無辜の民間人が一番の犠牲者となっている殺戮のサイクルを終わらせるべきだ」とアブドッラー国王陛下は述べた。
1967年の戦争で、ヨルダンは東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区をイスラエルに奪われた。ヨルダン・イスラエル平和条約は、国交正常化がパレスチナ人同胞の権利を売り渡すものと考える多くの市民の間で広く不評を買っている。
10日にイスラエルに対する怒りが爆発し、アンマン中心部で大規模な集会が開かれた。数千人の抗議者がハマスを支持するスローガンを唱え、ヨルダン政府にアンマンのイスラエル大使館を閉鎖し、平和条約を破棄するよう要求した。
パレスチナ地域で混乱が続く中、抗議者が毎日集まるこの大使館は長い間イスラエルに対する抗議行動の火種となってきた。
ロイター