
ロンドン:アメリカは27日、ハマスへの資金提供を断つ取り組みを拡大し、1400人以上の死者を出したイスラエルへの攻撃以来、2回目となる、同グループと関連する人物および組織に対する制裁を発表した。
アメリカ財務省外国資産管理局は声明において、新たな制裁は、イランがハマスに資金、後方支援、活動支援を提供していることを強調するものだと述べた。制裁対象には、ハマスのイラン代表やイラン・イスラム革命防衛隊のメンバーも含まれている。
この制裁措置は、ウォーリー・アデエモ財務副長官がロンドンに赴き、アメリカとイギリス両国がテロ組織とみなすハマスへの資金援助を締め出すために、アメリカの最も緊密な同盟国のひとつであるイギリスからの支援を強化するために発表された。
「本日の行動は、テロ対策の制裁権限を行使し、国際的な金融システムを悪用する能力をハマスに与えないよう世界中のパートナーと協力することで、ハマスの資金ネットワークを解体するというアメリカの決意を強調するものだ」とアデエモ財務副長官は述べた。
制裁の対象には、ハマスとイラン政府との連絡役とされるKhaled Qaddoumi氏や、イスラム革命防衛隊のコッズ軍の幹部で、ハマスの戦闘員を訓練・支援したとして告発されているAli Morshed Shirazi氏とMostafa Mohammad Khani氏も含まれている。
アメリカはまた、Martyrs Foundationとしても知られるイランのBonyad Shahidを含む、多くの組織にも制裁措置を科した。アメリカ当局によれば、パレスチナ・イスラム聖戦と密接な関係のある同組織は、ガザを拠点とするアル・アンサール・チャリティー協会を通じて、武装勢力の家族のために数百万ドルを送金しているという。
この送金は「最終的にはテロ活動の勧誘ツールになる」とアメリカは述べた。
制裁措置によって、対象となる個人と組織が所有または管理するアメリカ国内の資産が凍結される。また、対象となる個人・組織による金融取引が封鎖され、資金、商品、サービスの提供が禁止となる。
AP