エルサレム: イスラエルの野党党首ヤイール・ラピード 氏は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相に対し、パレスチナ過激派組織ハマスとの戦闘終結を待たずに、「直ちに」退陣するよう求めた。
「ネタニヤフは即刻退陣すべきだ。我々には変化が必要であり、彼をこのまま首相にしておくことはできない。国民の信頼を失った首相の下で、長期にわたる軍事作戦を遂行することは許されない」と、ラピード氏は15日、イスラエルのニュース専門局N12のインタビューで発言した。
10月7日に起きたハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃の4日後、ネタニヤフ首相ともう一人の野党党首であるベニー・ガンツ氏が戦争期間中「緊急政府」を発足させることで合意したと発表した。
当時ラピード氏は、緊急政府に参加するつもりはないと発言し、攻撃を防げなかったイスラエルの指導者たちの「許されざる失策」を非難していた。
イスラエルのメディアによれば、ネタニヤフ首相が昨年の選挙で政権に返り咲く前にイスラエルの連立政権を率いていたラピード氏は、今回の戦闘が始まって以降、これまでネタニヤフ首相に辞任を要求したことはなかったとのことである。
N12とのインタビューの中でラピード氏は、早期解散を要求するのではなく、むしろネタニヤフ首相率いるリクード党の別のメンバーが新政権を樹立することを可能にする議会での不信任投票を要求しており、「選挙をやっている場合ではない。リクード党出身の別の首相による国家再建を選ぶべきだ」と同氏は述べている。
リクード党はテレグラムに投稿した声明の中で、「戦時中 」にこのような提案をすることは「恥ずべきことだ」と、 直ちにラピード氏の要求に反発している。
AFP