
ベイルート:報道によると、スタングレネードをヨルダン川西岸地区の村のモスクに投げ込む動画をソーシャルメディア上に投稿し、数百万の視聴者を集めたイスラエル兵がイスラエル国防軍(IDF)により停職処分を課された。
数千のソーシャルメディアのアカウントに広がった18秒間の動画では、このIDFの兵士がブドルス(Budrus)の大モスクにスタングレネード(閃光発音筒)を投げ入れるところを撮影するよう誰かに依頼している。
この兵士がモスクの入り口に向かって歩く間、動画の背景にはファジュル(日の出)礼拝を呼びかける声が入っている。彼はそれからスタングレネードを投げ込み、爆発音が聞こえる。
An #Israeli soldier who was viewed by millions on #socialmedia hurling a stun grenade in a village #mosque in the #WestBank was reportedly suspended by the #IDF https://t.co/Qr3ssjwukD
— Arab News (@arabnews) November 18, 2023
イスラエルメディアはIDFがこの兵士に停職処分を下したことを確認する声明を出したと報じた。
報道によると、軍は「これはIDFの価値観に反する深刻な事件だ」と声明で述べている。
「この件を軍が把握した後、兵士は即時の停職処分となった。徹底的な捜査が行われ、適切な(処罰が下される)だろう」
動画が撮影された日付は明らかになっていないが、モスクの名前が映っていることから、事件が起きたのはヨルダン川西岸地区の村ブドルスであると考えられる。
一部のイスラエルメディアはこの事件が起きたのは11月3日だとしているが、検証はされていない。
この兵士は動画の最後にカメラの方に戻ってくるが、祈りの声は消えており、ここで撮影が終わる。
アル・コッズ・アル・アラビ紙のウェブサイトはナーセル・マラール村議会長の次のような言葉を伝えている。「この出来事は金曜日のファジュル礼拝の際に、ブドルス大モスクで起きた。
兵士が閃光弾を投げ込んだのは祈りの呼びかけの間、礼拝者がモスクに到着し始める直前のタイミングで、神聖な場所へのあからさまな冒涜だ」
マラール氏は、この件で負傷者は出ていないとも話した。
パレスチナ人ジャーナリスト、モハメド・アブ・オベイド氏はXに動画を再投稿し、「この振る舞いを、イスラエルのギラド・エルダン国連大使はどのように説明するのだろうか」と書き込んでいる。