Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter

エジプト外相とアラブ諸国閣僚、ガザ紛争終結のための外遊に出発

エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣は、国連安全保障理事会の常任理事国数ヶ国の首都を歴訪する外遊に出発する(ロイター)
エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣は、国連安全保障理事会の常任理事国数ヶ国の首都を歴訪する外遊に出発する(ロイター)
Short Url:
20 Nov 2023 05:11:18 GMT9
20 Nov 2023 05:11:18 GMT9
  • 代表団は、国連安保理の常任理事国数ヶ国の首都を訪問する予定
  • アラブ連盟は地域におけるイスラエルの政策の危険性を強調するため、外国政府高官らと会談

ゴブラン・モハメド

カイロ: エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣が、国連安全保障理事会の常任理事国数ヶ国の首都を歴訪する外遊に出発する。

先ごろ開催されたアラブ・イスラム諸国緊急首脳会議で設置された委員会の外相らも今回の外遊に同行する。

エジプト外務省のアフメド・アブゼイド報道官は、今回のシュークリー外相の外遊について、ガザ地区での戦闘中断のプロセスの進展を図るために即時停戦の必要性を訴えると共に、包囲されているガザ地区の人道的状況の悪化に対処し、人道支援の提供を確保することを目的とするもので、各国の政治指導者や主要閣僚らと会談する予定であると述べた。

さらに同省は、今回の危機の根本原因に対処し、政治的プロセスを介して独立したパレスチナ人国家を樹立することの必要性を強調した。

一方、アラブ連盟のアフマド・アブルゲイト事務総長は今週、バーレーンで開催されたIISSマナマ・ダイアログ年次安全保障会議に合わせ、アラブおよび諸外国の高官数人と会談した。

バーレーンのアブドゥルラティフ・アルザヤニ外相との会談では、特に、11月11日のアラブ・イスラム諸国首脳会議での決定を踏まえたガザ地区侵攻阻止のための動きや、バーレーンが主催国となる次回のアラブ諸国首脳会議の準備について話し合われた。

また、英国の中東担当大臣であるタリク・アフマド卿ともガザ情勢について話し合い、アブルゲイト事務総長は、「戦闘の継続は、イスラエルの復讐の正当性をすぐに認めた一部の国々の政策が招いた結果であり、イスラエルはその正当性を残忍な方法で悪用し、世界中の批判の的となった」と述べた。

また、EUのジョゼップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表との会談では、中東における怒りと憎しみの広がりが非常にネガティブな結末をもたらすことになると警告し、特に、多くの西側諸国政府がイスラエルを支持するという偏った立場をとっているとした上で、イスラエルの「残忍で、非道徳的で、法を無視した侵略行為を支持することは、露骨なダブルスタンダード(二重基準)のパターンを反映している」と述べた。

さらに同事務総長は、紛争を終結させ、2つの国家のビジョンに従ってパレスチナ問題の恒久的な解決策を見出すためのアラブ諸国のアプローチについてボレル上級代表に説明し、また、アラブ諸国にとって超えてはならない一線である、あらゆる形での強制移住、国外追放、国外退去の危険性を強調した。

このほかにもアブルゲイト事務総長は、アルメニアのアララト・ミルゾヤン外相と会談し、ガザ地区の最新情勢と戦闘継続の危険性について話し合った。

特に人気
オススメ

return to top