パリ:フランス軍のフリゲートが紅海において、イエメン沿岸から同艦へと向かってきた2機のドローンを撃墜したと同軍が10日に発表した。
「これら2件の特定された脅威に対する迎撃と破壊」は、紅海で活動するフリゲート「ラングドック」によって9日遅くに実行されたと、フランスの統合参謀本部がプレスリリースで明らかにした。
また同発表によると、迎撃が行われた時刻はグリニッジ標準時の午後8時30分と同午後10時30分、場所はイエメン沿岸から110kmの地点であったという。
イランの支援を受けるフーシ派は9日、包囲下にあるガザ地区への食糧と医薬品の搬入が許可されない限り、イスラエルの港へ向かう船舶を攻撃すると脅迫した。
10月7日のイスラエルとハマスの戦争開始以来、フーシ派による一連の海上攻撃を受けて紅海とその周辺海域の緊張が高まる中で、新たな警告が発された。
フーシ派はソーシャルメディアに発表した声明で、ハマスが支配するガザ地区への人道支援が許可されない場合、「シオニスト政体に向かう船舶の通航を阻止する」と述べた。
フーシ派は最近、イスラエルと直接つながりがあるとする船舶を攻撃しているが、同組織の新たな脅しによって標的の対象が広がったこととなる。
米国政府によると、同国の駆逐艦が先週、紅海でイエメンからの攻撃の標的となった商業船を支援する中で3機のドローンを撃墜した。同政府はこれを、海洋の安全保障に対する「直接の脅威」として非難した。
AFP