ロンドン:月曜日、ガザ地区におけるイスラエルの軍事行動は「正当防衛を逸脱」していると、英国保守党の政治家が発言した。
BBCにアリシア・カーンズ氏が語ったところによると、イスラエルは対ハマス戦で道徳的権限と国際的立場も失ってしまったという。
「爆弾でイデオロギーを消し去ることはできないし、忘却によって安定した国家が築かれることもありません」と、カーンズ氏はRadio 4の番組「World ad One」で語った。
英国下院外務委員会委員長のカーンズ氏は、ベン・ウォーレス元国防大臣が月曜日のデイリー・テレグラフ紙に寄せた、ガザでイスラエルが行っている軍事行動の合法性は「損なわれつつある」というコメントに同意だと述べた。
一時休戦は長期的な停戦につながる可能性があり、イスラエル政府はハマス根絶のために行動を起こすよりもそちらに焦点を当てるべきだ。ハマス根絶を目指すことで、むしろガザ地区の中でハマスの支持者を増やしかねないと、カーンズ氏は語る。
「ハマスとは、メンバーを募るためのイデオロギーなのです」と、カーンズ氏は付け加えた。
ハマスの過激派グループは、10月7日にガザ地区からイスラエルに越境攻撃を加え、イスラエル国内で1,200人以上を殺害し、数百人を超える人質を取った。
カーンズ氏の発言は、月曜日に議員10人が英国のデイビッド・キャメロン外務大臣に文書を提出した直後になされた。文書は「即時停戦」を求める内容で、さらにハマスの攻撃に対するイスラエルの軍事対応は「度を越しており、標的も定まっていない」と非難している。
ガザに対する報復攻撃で民間人の死者が多数発生する中、イスラエルへの国際的圧力が高まっている。ガザ地区の保健省関係者によると、犠牲者の数は18,000人以上にのぼるという。
日曜日に、キャメロン氏は「持続可能な停戦」を求めるリシ・スナク首相の発言を支持しており、多くの人々がそれを英国政府の方針転換とみなした。これまで英国は一貫して、ハマスの攻撃に対するイスラエルの「自衛権」を繰り返し主張していたのだ。
「私たちは、今日の戦闘を終わらせるだけで満足してはいけません。目指すところは、何日も、何年も、何世代も続く平和です」と、キャメロン氏はサンデー・タイムズ紙で語っている。