
ロンドン:英国海軍の駆逐艦が、紅海とアデン湾の海運を保護する新たな国際海上部隊に加わったと、英政府が18日に発表した。
英駆逐艦「HMSダイヤモンド」は、イランの支援を受けるイエメンの反政府勢力による、交通量の多いバブ・エル・マンデブ海峡における商船への攻撃を抑止するための取り組み「繁栄の守護者作戦」に参加する。
米国は18日、10カ国からなる有志連合の創設を発表し、フーシ派のドローンやミサイルによる海運を妨害する攻撃に多国籍で対応することを約束した。
「これらの違法な攻撃は、世界経済にとって容認できない脅威であり、地域の安全保障を損ない、また燃料価格の高騰を招く恐れがあります」と、グラント・シャップス英国防相は述べた。
そして「これは国際的な解決策を要する国際問題です。 それが、HMSダイヤモンドが繁栄の守護者作戦に参加した理由です」とし、
「新たな多国籍部隊は、大量の物品や石油が英国をはじめとする欧州へ輸送される際に通過する紅海の海運と、重要な貿易ルートを保護することになります」と語った。
シャップス国防相は先月、アラビア湾での英海軍の長年にわたる海上プレゼンスの一環として、HMSダイヤモンドを同海域に派遣し、フリゲート「HMSランカスター」、機雷掃討艇3隻、補助艦艇1隻に合流させた。
英国防省によると、HMSダイヤモンドは週末に紅海に到着し、16日にはフーシ派のものと思われる、商船を追跡していた攻撃用ドローン1機を撃墜したという。
リシ・スナク首相の報道官は記者団に対し、「我々は、特に英米海軍と同盟国であるフランス軍との連携による新たな部隊が、将来の攻撃を抑止し、商船を保護するために相当の能力を提供できるものと確信しています」と述べた。
AFP