
ベイルート:イスラエルによるレバノン南部の国境の町への空爆により、ヒズボラ戦闘員が死亡したと同組織が20日に発表し、国営メディアは同戦闘員の親族2人も死亡したと報じた。
10月7日にイスラエルとハマスの戦争が始まって以来、レバノンとイスラエルの国境では、主にイスラエル軍と、ハマスと連携するヒズボラとの間で、砲撃戦が激化している。
レバノンの国営通信によると、「敵の戦闘機が真夜中前(22:00 GMT)、国境から約2km離れたビント・ジュベイル(Bint Jbeil)の町の中心部にある民家を急襲」し、男性と、その兄弟と妻が死亡した。
国営通信は死者をアリ・バッジさん、兄弟イブラヒムさんとその妻シュールーク・ハムードさんと特定した。
「イブラヒム・バッジさんは数日前から、妻のシュールークさんと共に、長年住んでいるオーストラリアからレバノンに来ていた」と国営通信は報じた。
もう一人の家族も負傷したと国営通信は付け加えた。
ヒズボラは後に、アリ・バッジさんが戦闘員の一人であると発表した。
イスラエルはレバノン領土の奥深くへの限定的な攻撃を行っているが、砲撃戦は主に国境地帯に限られている。
イスラエルはヒズボラに対し、国境の北約30kmに位置するリタニ川以北への撤退を求めている。
イスラエル軍は26日、先の攻撃で負傷した民間人の救援に向かった兵士9人が、イランに支援された武装組織が発射した対戦車ミサイルで負傷したと発表した。
AFPの集計によると、敵対行為が始まって以来、レバノン側では150人以上が死亡した。そのほとんどはヒズボラの戦闘員だが、十数人の民間人(うち3人はジャーナリスト)も含まれる。
イスラエル側では、10月7日以降、同軍の数字によれば少なくとも4人の民間人と9人の兵士が死亡している。
AFP