ニューヨーク時事: 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは14日、ソフトバンクグループ(SBG)が、ハイテク企業に投資する「ビジョン・ファンド」の3号ファンド組成を検討していると報じた。規模は不明だが、自己資金を活用する可能性が高いという。世界的なインフレや金融引き締め政策により、金融環境が悪化する中でも投資を続ける構えを示している。
関係者の話として伝えた。新ファンドを見送り、既存の「ビジョン・ファンド2」(2号ファンド)に追加出資する可能性もあるという。
SBGは2017年、サウジアラビアの政府系ファンドなどからも資金を募り、「ビジョン・ファンド」を設立した。ただ、出資先の米共用オフィス運営のウィーワークが経営不振に陥り、巨額の金融支援を強いられるなど、つまづきも目立っている。
足元では、世界的なハイテク株安の影響で運用成績が急激に悪化している。SBGは4~6月期決算で、出資先企業の評価損が膨らみ、3兆円超の赤字を計上。ビジョン・ファンドの人員削減に取り組む方針を示していた。
時事通信