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ロンドン：ヨルダンのアブドッラー2世・イブン・アル・フセイン国王陛下とエジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は27日、パレスチナ人をガザとヨルダン川西岸地区から追放しようとするイスラエルのいかなる動きも拒否すると述べたと、国営メディアが報じた。

ヨルダンのペトラ通信が伝えた声明によると、カイロでの会談で、両者は「パレスチナ問題を消し去り、ヨルダン川西岸地区とガザ地区のパレスチナ人を強制的に移住させようとするすべての試みを全面的に拒否すると繰り返した」という。

国王陛下は、ガザ住民を強制移住させようとするいかなる試みにも反対するエジプトの断固たる立場をヨルダンは支持することを再確認した。

アブドッラー2世国王陛下とエルシーシ大統領は、「全世界がガザの即時停戦を推進し、悲劇的な状況とガザ住民の苦しみを軽減するために、十分かつ持続的な人道支援を提供する」必要性を強調したと、ペトラ通信は王宮の声明を引用して伝えた。

His Majesty King Abdullah II and #Egypt President Abdel Fattah El Sisi, during a meeting in Cairo, stress their complete rejection of all attempts to liquidate the Palestinian issue and forcibly displace Palestinians in the West Bank and #Gaza#Jordan pic.twitter.com/GAk952237G

— RHC (@RHCJO) December 27, 2023

両指導者は、国際社会は「国際機関の完全性を維持する」ために、国連決議の履行に対して「計り知れない政治的・倫理的責任を負っている」と述べた。

両指導者はまた、ガザの一部を再占領したり、包囲されたパレスチナの飛び地内に緩衝地帯を建設したり、ヨルダン川西岸地区からガザ地区を分離したりしようとするいかなる試みにも対抗する必要性を強調した。

イスラエルは今週、ガザ地区中央部と南部への陸・空・海からの攻撃を強化し、民間人にこの2つの地域から離れるよう伝えたが、多くの人々は安全な場所など残っていないと述べた。

ガザ保健省によると、イスラエル軍は過去24時間で、195人のパレスチナ人を殺害し、325人を負傷させ、10月7日のハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃以来、パレスチナの沿岸地区ガザでのイスラエル軍の攻撃による記録上の死者数は21,110人、負傷者数は55,243人となった。ガザの人口230万人のほぼ全員が家を追われ、何度も家を追われた人も多くいる。

ヨルダンの国王陛下とエジプトの大統領は、「地域全体を破局に陥れ、その代償を誰もが払うことになる」可能性のあるガザに対する戦争の継続に対して警告し、地域と国際的な安全保障を脅かす紛争の波及を防ぐ必要性を強調した。

アブドッラー2世国王陛下は、特に危険な人道的状況を鑑みれば、イスラエルによるガザ南部での作戦の継続的な拡大は、人道や安全保障への破滅的な影響をもたらすと述べた。

また国王陛下は、ヨルダン川西岸地区とエルサレムにおけるイスラエルのエスカレーション、特に過激派入植者のパレスチナ人に対する暴力に対して警告を発し、「事態の爆発につながりかねない」と述べた。

両指導者は、両国間の緊密な連携を維持することで合意し、また、国際法と関連する国連決議に従い、二国家解決と東エルサレムを首都とする独立したパレスチナ国家の樹立に基づく、公正で包括的な和平を達成するための政治的地平を作り出すよう呼びかけた。

国王陛下は、二国家解決は地域の安全保障の鍵であり、和平に到達する唯一の方法であると述べた。

イティハディヤ大統領宮殿で開催された同会談には、両国の外相と情報機関のトップが出席した。