• アフマド・アブルゲイト事務総長は、UNRWAへの資金援助を停止した一部の主要ドナー国の決定を「道徳的に欠陥がある」と非難
• 一部の国は、UNRWA職員12人が10月7日のハマスによる攻撃に関与していたとのイスラエルによる申し立てを受け、同機関への資金援助を停止している

ゴブラン・モハメド

カイロ：アラブ連盟のアフマド・アブルゲイト事務総長は、最近の疑惑を受け国連パレスチナ難民救済機関（UNRWA）への資金拠出の停止を決定した一部の国々は、人道上、および安全保障上の観点からも間違っており、道徳的にも欠陥のある立場にあると指摘した。

UNRWAの役割を終わらせることは、この地域全体を危険にさらすことになると彼は警告し、同機関を解体し、国際社会がパレスチナ難民問題に対処する責任から手を引くよう説得するという、イスラエル右翼による長年の野望に合致する危険な動きだと警告した。

UNRWA最大の援助国である米国を含む多くの主要ドナー国は、10月7日のハマスによる攻撃に12人のUNRWA職員が関与したというイスラエルによる1月の申し立てを受けて、同機関への資金援助を停止した。

アブルゲイト氏は、この申し立ての目的は、特に危険な時期にUNRWAを破壊することだと述べ、資金提供の停止に応じなかった国々、特にスペインとポルトガルによる追加の資金提供、ノルウェーとアイルランドの資金提供停止の拒否を称賛した。

また、資金拠出を即時停止した国々に対し、誤った危険な決定であることを認識するよう促した。

アブルゲイト氏の報道官であるガマル・ルシュディ氏は、ガザにおける深刻な人道危機にもかかわらず、アラブ連盟への主要な支援国のいくつかが、これほど迅速に資金提供を停止する行動に出たことに事務総長は失望していると述べた。

「これらの決定はまた、ガザ地区だけでなく、ヨルダン川西岸地区、ヨルダン、レバノン、シリアにいる約560万人のパレスチナ難民に対してUNRWAが果たしている役割の本質を理解していない」と彼は付け加えた。

アントニオ・グテーレス国連事務総長は、UNRWAのフィリップ・ラザリーニ事務局長と協議の上、フランスの元外相カトリーヌ・コロンナ氏が率いる独立調査組織に、UNRWAが職員の中立性を確保し、深刻な申し立てに対応するために全力を尽くしているかどうかを評価するよう指示した。

この独立した外部評価は、国連内部監査部（OIOS）がイスラエルの申し立てについて開始した調査と並行して行われる。

一方、エジプトは、ガザでの戦闘を終結させ、パレスチナ人の生命と権利を守るための集中的な努力を24時間体制で続けていると述べた。

エジプト国家情報局（SIS）のディア・ラシュワン長官は、国内当局は停戦の仲介に全力を尽くしていると述べた。また、エジプトはできるだけ早く合意に達するべく、和平のための枠組み案の詳細についてすべての当事者と話し合いを続けると付け加えた。

この提案では、パレスチナ人の囚人とイスラエル人の人質が段階的に交換され、「ガザ地区の兄弟に対する人道的支援が強化される」と彼は述べた。