ロンドン:パレスチナのマフムード・アッバス大統領とカタールのシェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長は12日、ドーハで会談を開き、ガザ地区と占領下にあるヨルダン川西岸地区の最新情勢について意見交換を行った。
この会談で特に話し合われたのは、パレスチナ問題に公正かつ包括的で持続可能な解決への道筋をつける形で、ガザでの即時停戦に関する合意を確保するための継続的な取り組みについてだった。両首脳は他にも、この地域における暴力の激化について議論し、2国間関係とその強化策についても確認したと、カタール通信は報じている。
シェイク・タミーム首長は、パレスチナの大義に向けてカタールは揺るぎない支援を行っていくと共に、パレスチナ人の正当な国家的願望を実現する取り組みにおいては、パレスチナ人と連帯していく姿勢を改めて表明した。
同首長はまた、ガザの紛争を食い止め、ヨルダン川西岸地区の混乱を緩和するための外交および仲介と、パレスチナ人同士の溝を埋めるためのイニシアティブを国として引き続き支援していくと語った。
アッバス大統領は、カタールによるパレスチナ人への継続的な支援について、シェイク・タミーム首長に感謝の意を表明した。
同大統領はまた、戦火で荒廃したガザから印象的な報道を行ってきたことで知られるパレスチナ人フォトジャーナリスト、モタズ・アザイザ氏とも面会した。この写真家は、イスラエルから殺害の脅迫を受け、金と引き換えにガザ侵攻の取材を止めるよう取引を提案された後、1月にドーハへと避難していた。