
ロンドン:イスラエル治安部隊は地元コミュニティへの襲撃を強化し、10月以来、ヨルダン川西岸地区で約100人のパレスチナ人の子供を殺害したと「タイムズ」紙が13日に報じた。
そのうちの一人、ルカヤ・ジャハリンさん(4)は、母親と3人の兄弟姉妹と一緒に、エルサレムから約4マイル離れたヨルダン川西岸地区の村、ベイト・イクサの親戚を訪ねるために移動しているところを撃たれた。
ベドウィンの一家がベイト・イクサに行くには、イスラエルの検問所を通るシャトルバスに乗る必要があった。ミニバスには、ルカヤさんと母親、3人の兄弟姉妹、2人の他のパレスチナ人、そして運転手の8人が乗っていた。
1月7日、イスラエル人女性警官による検査をパスしたにもかかわらず、一家が乗った車両はイスラエルの警察官に発砲され、ルカヤさんは胴体を撃たれた。
母親のアイシャさん(38)はルカヤさんを引きずり降ろそうとしたが、ルカヤさんの手から血が出ていることに気づいた。
一家はイスラエル国境警備隊から、その後50分間、ミニバス中にとどまるよう命じられたと「タイムズ」紙は報じている。
アイシャさんはバンの中に閉じ込められ、娘がゆっくりと死んでいくのを見ていた。
「母は気が狂いそうでした。私は母を引き止めて、出て行かないで、殺されるから出て行かないで、と言わなければなりませんでした」とルカヤさんの姉妹のラフマさんは語った。
「ルカヤの体は緊張していました。苦痛で体を強張らせていました」とラフマさんは付け加えた。
ミニバスの運転手は後日、自分の車両に28の弾痕があることを確認した。
「イスラエルは調査を約束しましたが、何も聞いていません」とルカヤさんの父親でベドウィンの羊飼いであるアフマドさん(40)は「タイムズ」紙に語った。
イスラエルは10月以来、ヨルダン川西岸地区で400人近いパレスチナ人を殺害しており、その4分の1は子供たちである。この事件は、女性と子供を中心に28,000人以上が殺害されたイスラエルのガザでの戦争の影に隠れている。
このほかにもいくつかの不穏な事件が起きている。11月には、ジェニンで8歳の少年がイスラエル兵に撃たれて倒れるCCTV映像が公開された。
アメリカを訪問中のヨルダンのアブドッラー2世国王陛下は12日、ジョー・バイデン大統領とともに演説し、多数の子供が殺害されたことを指摘し、ヨルダン川西岸地区での死者数の多さを非難した。