
ラスラファン:紅海地域における海運の混乱は、カタールエナジーの液化天然ガス(LNG)の輸送には影響するものの、生産には影響しないと、サード・アル・カービ最高経営責任者(CEO)は19日に述べた。
「輸送に時間がかかるだけだ。船がないからといって生産を停止しなければならないような事態にはならない。われわれは大丈夫」とカービ氏はラスラファン石油化学施設の起工式で語った。
カービ氏は、船が紅海ではなくアフリカをう回しなければならないことは、コストと時間がかかるため理想的ではないと付け加えた。
世界最大級のLNG輸出事業者であるカタールエナジーは1月、安全保障上の懸念を理由に紅海経由の輸送中止を発表。
イエメンのフーシ派は11月以来、紅海とアデン湾の海運を攻撃しているが、同組織によれば、これはイスラエルとの戦争でパレスチナ人を支援するためであるという。
「LNGでも、原油でも、LPGコンデンセートでも、どの製品でもまったく同じこと」とカービ氏。
「コストと時間がかかり、実際の輸送にも制約が生じる」
カタールからアフリカの喜望峰を経由してヨーロッパに向かう航路は、18日間の航海に約9日の延長となりうる。
カービ氏は、カタールエナジーの生産量のほとんどがアジア向けとしつつ、紅海の問題がガザでの戦闘終結とともに解決されることを望むと述べた。
「フーシ派からの情報によれば、戦闘が止まれば…近くに停戦が実現すればいいのだが…全世界への経済的影響はなくなると思う」
ロイター