フランクフルト:イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は日曜日、ガザ地区でのハマスに対するイスラエルの戦争で死亡したパレスチナ人の中に少なくとも1万3000人の「テロリスト」が含まれていると述べ、ガザ地区南部での攻撃を進めることを明言した。
イスラエルの集計によれば、ハマス過激派が10月7日にイスラエルを攻撃し、1,200人を殺害、253人の人質を奪った後に始まった5ヶ月に及ぶ戦争で、ガザでは31,000人近くのパレスチナ人が死亡した。
ガザ保健省は、一般市民とハマス武装勢力の死者数の内訳は明らかにしていないが、死者の72パーセントは女性と子どもだったと発表している。ハマス側は、イスラエルによる武装勢力の死者数を “偽の勝利 “と表現しようとしているとして、これを否定している。
ネタニヤフ首相は、ポリティコやドイツのビルト紙、放送局ヴェルトTVを所有するドイツのメディア企業アクセル・シュプリンガーに対し、イスラエルの攻撃をガザ南部のラファまで拡大することがハマス打倒の鍵だと語った。
「我々は勝利に近づいている。ラファに残っているテロリストの大隊に対して軍事行動を開始すれば、集中的な戦闘が終結するのは数週間の問題だ」とネタニヤフ首相は語ったと『ビルト』紙は引用している。
バイデン大統領とその側近は、イスラエルが民間人を大量に避難させる計画を立てるまで、ラファで大規模な攻撃を開始しないよう、ネタニヤフ首相に強い言葉で求めている。ガザの人口230万人の半数以上がラファ地区に避難している。
土曜日にMSNBCから、ラファへの侵攻はレッドラインかと問われ、バイデン氏はこう答えた: 「レッドラインだが、私はイスラエルを見捨てる気はない。イスラエルの防衛は依然として重要だ」
ポリティコはネタニヤフ首相の発言を、「イスラエル軍はラファに進攻する。 私にはレッドラインがある。レッドラインとは、10月7日を二度と起こさないということだ。もう二度と起こらせない。ハマスの大隊の4分の3は壊滅しており、今攻撃を中止すれば、再編成を許すだけだ」と引用した。
ロイター