
ラルナカ(キプロス): 最初の援助物資が一夜にして包囲されたパレスチナのガザ地区に到着した後、土曜日にはキプロスからガザ地区への2回目の食糧援助物資が海上輸送される準備が整ったと、同国の大統領が述べた。
約200トンの食料が金曜日遅くにガザ地区に到着し、5ヶ月の戦争で荒廃したガザ地区への新しい援助ルートの最初の出荷となった。
「第一船はキプロスへの帰還を開始し、第二船を派遣する準備が整った」とキプロスのニコス・クリストドゥリデス大統領は記者団に語った。
240トンの援助物資を積んだ2隻目の船は、ラルナカ港に係留され、出航の合図を待っている。
Update from Cyprus📽️ WCK’s Trish is at the port in Larnaca where final preparations are underway for our next shipment of aid to sail to Gaza. The crew is boarding the support vessel that will accompany the aid and oversee the technical offloading process.#ChefsForThePeople pic.twitter.com/ODXTQ3LgR0
— World Central Kitchen (@WCKitchen) March 16, 2024
米国を拠点とする慈善団体ワールド・セントラル・キッチン(WCK)は、キプロス政府の支援のもと、UAEおよびスペインの慈善団体オープン・アームズとともにこのミッションを手配した。
WCKによると、2隻目の船にはフォークリフト2台とクレーンも搭載されており、将来的にガザへの海上輸送を支援する。WCKによると、この貨物船には8人の作業員を乗せた乗組員船が同乗し、機械の操作と援助物資の積み下ろしを行なうという。最初のミッションでは、WCKが破壊された建物の瓦礫で作った即席の桟橋に援助物資を積み降ろした。
「今日、私たちが開くこの回廊が、飢餓を緩和し、苦しみを和らげ、民間人たちに人間性を取り戻すための、地上の回廊と並ぶことを願っています」と、船を提供したオープンアームズは金曜日、Xで述べた。
ガザで活動する国連の主要機関は土曜日、ガザ北部の2歳以下の子どもの3人に1人が急性栄養失調に陥っており、飢餓が迫っていると発表した。
10月7日のハマスの攻撃に端を発したイスラエルのガザ空爆と地上作戦により、ガザの人口230万人のほとんどが避難し、人々は食料やその他の必需品を切実に必要としている。(取材:Stamos Prousalis、Yiannis Kourtoglou、Michele Kambas 編集:Frances Kerry)
AFP