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イスラエル「レバノン南部の特定の標的に焦点を当てる」

2024年3月28日、レバノン南部の国境沿いの村ナクーラで、一夜にしてイスラエル軍の空爆で死亡した4人の棺を国旗を掲げて運ぶ弔問客。(AFP=時事)
2024年3月28日、レバノン南部の国境沿いの村ナクーラで、一夜にしてイスラエル軍の空爆で死亡した4人の棺を国旗を掲げて運ぶ弔問客。(AFP=時事)
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30 Mar 2024 07:03:14 GMT9
30 Mar 2024 07:03:14 GMT9
  • イスラエル、ヒズボラ・ロケット弾部隊司令官死亡と発表し、全面衝突の恐れ高まる
  • 治安筋によると、イスラエルによる爆撃は現在、レバノン領土の奥深くに集中している。

ナジャ・フーサリ

ベイルート:イスラエルによるレバノン攻撃がここ数日エスカレートしている、とレバノンの治安筋が金曜日に語った。

レバノン南部とシリアでの衝突でヒズボラ戦闘員7人が死亡した。この攻撃は、ヒズボラ・メンバー、救急隊員、民間人を含む16人が死亡したと報告されているヘバリエ、ナクーラ、テイル・ハルファの村での攻撃から48時間後のことである。

治安情報筋によると、イスラエル軍は現在、「森林や村はずれ、空き家、物資の補給を妨げる道路などではなく、より具体的な標的を攻撃することで、さらなる惨状を引き起こしている」という。

南部戦線では10月8日以来、イスラエル軍とヒズボラとの間で連日のように敵対行為が行われている。その結果、レバノン側では300人以上が死亡し、隣接する国境の村々は大規模に破壊され、約10万人が避難した。

情報筋によれば、イスラエルはもはや爆撃をリタニ・ラインを越えた目標に限定しておらず、レバノン領内の奥深く、バールベックやヘルメル周辺の地域に集中しているという。

彼らは、イスラエルの敵対行為は「ここ数日、ヒズボラの同盟国であるアマル運動とイスラム・グループを標的にしており、レバノン南部戦線の情勢激化に公然と寄与している」と付け加えた。

「金曜日の明け方、シリアのアレッポ近郊にあるシリア軍とヒズボラの軍事拠点、集会、兵舎を標的としたイスラエルの攻撃は、ヒズボラにとって前例のない打撃となった。

殺害されたヒズボラのメンバーは以下の通り: アフメド・ジャワド・チミ(1964年マルカバ生まれ)、ムスタファ・アフメド・マッキ(1983年ティブニーン生まれ)、イブラヒム・アニス・アル=ザイン(1982年シェフール生まれ)、アリ・モハメッド・アル=ハフ(1984年ハロウシエ生まれ)、アリ・モハメッド・バッカ(1994年シドン生まれ)、ムスタファ・アリ・ナシフ(1991年ベカー谷アル=ハフェール生まれ)。

一方、アリ・アブドル・ハッサン・ナイムさんは、タイレ地区のバズーリエ-ワディ・ジロ道路を走行中にイスラエル軍の無人偵察機によって殺害された。イスラエル軍は、セラア出身のナイムはヒズボラのロケット・ミサイル部隊の副司令官だと主張している。

ヒズボラは金曜日に、ダマスカスとアレッポでの攻撃に対抗してイスラエルのブラニット兵舎を標的にしたと発表した。同組織がレバノン領外の攻撃をしたのはこれが初めて。

また、レバノン占領下のシェバア農場のジブディーン兵舎とフニン城の兵士への攻撃も開始した。

イスラエルのメディアは、ガリラヤ汎州のマルガリオット軍用地とキリヤト・シュモナ周辺、西ガリラヤのイェルン、ドヴィヴ、バラムでサイレンが鳴ったと報じた。

偵察機が南部とベカー渓谷上空を飛び交う中、イスラエル軍はマルジャユーンのワザニ郊外を標的とし、農業労働者の頭上から発砲した。

ヒズボラ議員のハッサン・エッゼッディーン氏は、メンバーの葬儀の中で、「党は祖国と国民を守る権利があり、武装し、敵を抑止する武器を手に入れる権利がある」

「これまでのところ、レジスタンスは敵に馴染みのある通常兵器で戦ってきた。それ以外の武器は、敵が攻撃を検討するゼロ・アワーまで、現在すべて秘匿されている」

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