
アンカラ:ガザ地区のハマス過激派に対する戦争でイスラエルを非難しているトルコ当局が、イスラエル情報機関「モサド」のスパイ容疑で2名を逮捕したと、トルコのアリ・イェルリカヤ内相が金曜に発表した。
1月以降、トルコ当局はモサドとの関係が疑われる数十人を拘束または逮捕、起訴してきた。先月は6名が起訴された。
イスラエルとパレスチナの過激派組織ハマスとの戦争が10月に始まって以来、トルコとイスラエルの指導者たちは、辛辣な言葉のやり取りを隠さない。トルコは、イスラエルがトルコを含むパレスチナ自治区外のハマスメンバーを狩ろうとすれば、「深刻な結果」になると警告している。
ソーシャルメディア「X」への投稿でイェルリカヤ内相は、トルコ国内で個人や企業に関する情報を収集し、モサドに提供していたと疑われる8人を拘束したとし、うち2人は逮捕され、6人は仮釈放されたと明らかにした。
さらに「国民の団結と連帯に反して、国内で行われるスパイ活動を決して許さない。追跡している」と述べた。
トルコの治安当局者によると、イスタンブールで行われた家宅捜索では、2011年から2020年までモサドに関与していたと思われる、トルコの私立探偵とその妻をターゲットにしたものだという。
探偵は、以前オーストリア、スイス、ドイツでモサドのメンバーと会っており、彼らと連絡を取り合うために私的な通信チャンネルを使っていたという。
さらに「多額の収入を得て」9名のチームを形成していたという。メンバーは自白し、探偵とその妻は逮捕された、とその関係者は続けた。
イスラエルからの返答は得られなかった。
トルコの裁判所は1月、同国在住のパレスチナ人を標的にした諜報容疑で、モサドとの関係が疑われる15人の逮捕と、8人の国外退去を命じた。
ロイター