
国連(米国): 国連安全保障理事会は木曜、パレスチナ国連正式加盟申請について「コンセンサス」が得られなかった。
パレスチナは2012年以来、国連でオブザーバーの地位にあるが、長年にわたり正式加盟を働きかけてきた。
国連加盟国になるためには、まず安全保障理事会(イスラエルの同盟国である米国が拒否権をもつ)を通過し、総会で承認されなければならない。
イスラエルによるガザ攻撃を受け、パレスチナは先週、2011年の国連加盟申請を復活させ、安保理は正式な再検討プロセスを開始した。このプロセスは、木曜に「コンセンサス」が得られなかった、理事会加盟国で構成されるアドホック委員会も含まれる。
非公開の会合で「コンセンサスは得られなかった」と、4月の安保理輪番議長を務めるマルタのヴァネッサ・フレージャー大使は述べ、どの国かは明らかにせず、加盟国の3分の2が正式加盟に賛成したと続けた。
アドホック委員会はコンセンサス(大雑把に言えば、全員の同意)によってのみ前進することができるが、安保理理事国であれば誰でも、決議案を提出し投票することができる。
外交筋によれば、アラブ諸国を代表するアルジェリアが安保理に提出した決議案は、4月18日に採決される可能性があるという。
仮に必要な15票のうち9票を得たとしても、米国が拒否権を発動すると予測される。
アメリカは、国連はパレスチナの問題を議論する場ではないと主張し、イスラエルとパレスチナの合意の結果であるべきだと強調する。
パレスチナ国連特使のリヤド・マンスール氏は今週初め、記者団に対し、「我々が求めているのは、国家共同体の中でパレスチナが正当な位置にあることです」と語った。
ガザ紛争は、ハマスが10月7日にイスラエルに対して行った前例のない攻撃により始まり、イスラエルの集計によれば1,170人が死亡した。
イスラエルの報復攻撃により、ハマスが統治するガザでは少なくとも33,545人が死亡している。
AFP