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日本、首長国人材開発プログラムを拡大

ZHO代表団は訪日中、東京で視覚障害者を導くための点字ブロックを視察
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三菱重工業での夏季インターンシップ
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NAJAH 2019での中島明彦 在UAE日本大使
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カリファ科学技術大学の日本語課程
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アブダビ精鋭青年訪日代表団
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23 Mar 2020 03:03:27 GMT9
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アブダビ:日本国際協力センター(JICE)アブダビ事務所は今月、首長国の若者の教育と人材開発を目的にUAEのさまざまな政府機関や組織と12ヶ月にわたって実施してきた、一連の共同事業やプロジェクト、活動、研究を完了した。

この共同事業では、教育や社会、スポーツなど多くの分野に焦点が当てられた。その中には、障害者のためにより包括的な社会を作ることを中心に置くプロジェクトや、首長国と日本の若いサッカー選手の技術と人格を育てるための二国間プログラム、首長国の若者の間での日本語の上達、およびUAEの学校の既存カリキュラムへ道徳教育を取り入れるためのプログラムの構築・見直しが含まれる。

それらのプログラムは全ての関係者から大成功と見なされ、次年度も多くのプログラムが継続・拡大されることとなった。

JICEアブダビ事務所の青木シゲト ジェネラルマネージャーは、「JICEはUAEと日本の間に立って常に、リーダーシップ、教育、化学技術、持続可能性、農業、食品安全性の分野で人材開発を支援する準備ができています。それらの分野における日本とUAEの協力を通して、共通の価値に基づき互いに成長・拡大していけることを期待します」と述べた。

また、「次の事業年度では女性のエンパワーメントのため、さらに協力が進むことを願っています」と付け加えた。

過去12ヶ月間の主な出来事には、「障害者のためのザイド・ハイアー・オーガニゼーション(ZHO)」のH.E. アブドゥル・アルフメイダン事務総長以下10名から成る代表団による訪日が含まれる。この訪日で代表団は、障害に直面した人々のための包括的な社会の作り方について洞察を得た。2019年6月に8日間にわたって実施された訪日でZHO代表団は、日本で包括的な社会のためのプログラムを立案・実施する任務を負い、それを促進している主な日本人研究者、サービス提供者、専門家、議員らと面会した。

また、アブダビ スポーツ評議会との共同プログラムであるアブダビ・日本サッカー交流プログラムは、首長国と日本の若いサッカー選手の技術と人格を育てるための二国間プログラムである。国際的な訓練技術やプレイスタイル、新たなスキルに触れる機会を提供することで首長国の人材を育てる取り組みの一環として、アブダビ サッカーリーグの16名の選手が2019年11月に日本のプロサッカーチーム「浦和レッズ」を訪問し、一連のクロストレーニングや専門的な医療、親善試合を経験した。

2020年の始めには、UAEの学校が既存カリキュラムへ道徳教育を組み入れている様子を観察する現場調査の一環として、日本の道徳教育専門家もUAEを訪問した。この調査は、寛容さを促進し、人間の共有する普遍的原理と価値を教え込むために現在行われている、UAE・日本両国政府による共同事業の一部である。また、持続可能な社会を構築するというUAEの拡大されたヴィジョンに合わせ、同国民の幸福・健康・社会福祉を基礎としている。

技術開発の分野では、首長国の12人の学生が日本の大手技術系企業での夏季インターンシップ プログラムを無事に完了した。このインターンシップ プログラムは、もっぱら化学、電気、機械工学、石油工学、再生可能エネルギーの各分野を専門とする有望な首長国の人材を育てるために用意された。7~10日間のインターンシップ プログラムは他では見られない内容となっており、参加者たちは日本の最先端に立つ技術系企業のいくつかで研究を行いながら貴重な実務経験を得ただけでなく、日本の社会・企業両方の文化に自らどっぷりと浸かると共に、日本語の授業も受けることができた。

JICEはこれまでUAEにおける多くの活動の中心を、首長国の学生の進歩と、日本の教育機関で第三期教育を受けるための支援に置いてきた。2013年にJICEアブダビ事務所が設立されて以来、802名の首長国の学生が日本の学位取得・非取得両方のプログラムで学んできた。現在は108名の学生がさまざまな日本の教育機関で第三期教育の学位取得を目指している。

首長国の若者の間で日本語学習の人気は年々高まっており、カリファ科学技術大学はJICEのまとめた今年で4年目となる日本語課程を拡大する。

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