ベイルート 世界銀行は土曜日に、シリア人の4分の1以上が極度の貧困状態にあると発表した。壊滅的な内戦から13年が経過し、経済は打撃を受け、何百万人もの人々が困窮している。
世界銀行はシリアに関する2つの新しい報告書を発表し、「シリア人の27%(約570万人)が極度の貧困状態にある」と発表した。
「極度の貧困は、紛争以前にはほとんど存在しなかったが、2022年にはシリア人の4人に1人以上が影響を受けた」
この地震でシリアでは約6000人が死亡した。
国連によると、シリア人の約90%が貧困にあえいでおり、10年以上にわたる戦争の後、約200万人が極度の貧困にあえいでいると推定されている。
報告書は、近年シリアの世帯の福祉を蝕んだものとして、2019年後半の隣国レバノンの経済破綻、COVID19のパンデミック、ウクライナでの戦争を挙げている。
シリアの内戦も経済、インフラ、産業を荒廃させ、欧米の制裁が同国の苦境に拍車をかけている。
世界銀行は、「継続的な資金不足と人道支援への制限されたアクセスによって、すでに「物価の高騰、必要不可欠なサービスへのアクセスの減少、失業率の上昇に対処している貧しいシリア人をさらに苦しめている」、と述べた。
国連は以前AFP通信に、2024年までのシリアの人道支援計画には40億ドル以上が必要だが、その資金はわずか6%に過ぎないと述べた。
国際社会は月曜日にブリュッセルで開催される年1回の誓約会議で、シリアへの資金を集めようとしている。
世界銀行は、「2022年、シリアの世帯が受け取った送金の総額は約10億5000万ドルに達した」と推定している。
2023年のシリアの推定GDPは約62億ドルであった。
シリアの実質GDPは、2023年の1.2%減から2024年には1.5%減になると予測されている。
「インフレは、通貨安の通過効果に加え、持続的な供給不足と(食料と燃料の)更なる補助金削減の可能性により、2024年も高水準で推移すると予測される」と報告書は述べている。
シリアの戦争は、2011年にダマスカスが反政府デモを取り締まった後に勃発して以来、50万人以上が死亡し、数百万人以上が避難している。
AFP