
ジュネーブ:国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の代表は月曜日、ガザや地域全体に人道支援を提供しているUNRWAを解散させようとするイスラエルの努力に反撃するようパートナーに呼びかけた。
「イスラエルは長い間、UNRWAの任務を批判してきた」
ジュネーブで開催されたUNRWAの諮問委員会の会合で、フィリップ・ラザリーニUNRWA事務局長は、「イスラエルは長い間、UNRWAの任務を批判してきたが、いまやUNRWAの活動を終了させようとしている」
「われわれが反撃しなければ、次は他の国連機関や国際機関が、多国間システムをさらに弱体化させることになるだろう」と述べた。
ジュネーブのイスラエル外交団は、ただちにコメントを発表しなかった。
ラザリーニ氏は、イスラエルの攻撃を通してガザ住民に必要不可欠な援助を提供してきた国連機関は、「執拗な攻撃の重圧に喘いでいる」と述べた。
「ガザでは、UNRWAはひどい代償を払ってきた。UNRWA職員193人が殺害されたのです」
「180以上の施設が損傷または破壊され、国連の保護を求める少なくとも500人が死亡しました。私たちの施設は、イスラエルやハマスなどパレスチナの武装グループによって軍事目的に利用されています」
ラザリーニ氏によれば、国連パレスチナ難民救済事業機関は、その施設からの立ち退きを脅かす立法措置や、機関にテロ組織のレッテルを貼るなど、国連パレスチナ難民救済事業機関を解体しようとする “協調的な努力 “にさらされているという。
UNRWAの職員の何人かが、ガザ紛争の引き金となった10月7日のハマスによるイスラエル攻撃に関与しているとのイスラエルによる告発を受けて、いくつかの国はUNRWAへの資金提供を停止した。その後、ほとんどの援助国は資金援助を再開している。
ラザリーニ氏は、UNRWAにはその使命を果たすために必要な資源がまだ不足していると述べた。
「UNRWAが8月以降も活動できるかどうかは、加盟国が計画した資金を支出し、基幹予算に新たな拠出を行うかどうかにかかっている」
第一次アラブ・イスラエル戦争後の1949年に設立されたUNRWAは、ガザ、ヨルダン川西岸地区、ヨルダン、シリア、レバノンで、学校教育、一次医療、人道支援などのサービスを提供している。
ロイター