
パレスチナ自治区ラマッラー: パレスチナ自治政府は、水曜日にヨルダン川西岸地区で開かれた会議で、イスラエルの刑務所に収監されているパレスチナ人囚人が苦しんでいる「容認できない」状況について声を上げるよう外交官に要請した。
パレスチナの外交担当国務大臣であるヴァーセン・アガベキアン・シャヒン氏は、主にヨーロッパの外交官や国際機関の代表を招き、ここ数カ月イスラエルに拘束されたパレスチナ人の証言を収めた3分間のビデオを見せた。
映像やメディアのインタビューをまとめたもので、イスラエルの刑務所での虐待や拷問の疑いが指摘されているが、イスラエル当局はこれを否定している。
「これは受け入れがたいことで、すべての人権法に反しており、止める必要がある」とシャヒン氏はパレスチナ自治政府の所在地であるラマッラーでの会議で語った。
囚人たちの状況は、「私たちパレスチナ人にとって大きな関心事であり、世界にとってもそうであってほしい」と彼女は付け加えた。
外務省は、擁護団体や権利団体の数字を引用し、現在約9600人のパレスチナ人がイスラエルに拘束されていると述べた。
ハマスの10月7日の攻撃によってガザ戦争が勃発して以来、ヨルダン川西岸地区での逮捕とイスラエル軍の襲撃は激化している。
イスラエルの刑務所当局は「非常事態」を宣言し、受刑者の条件を悪化させ、刑務所への面会を制限することを事実上認めている。
水曜日の会議で配られた報告書によると、10月7日以来、イスラエルの刑務所で18人の囚人が「殺された」。
パレスチナ囚人クラブの代表であるカドゥラ・ファレス氏は、戦争が始まって以来ガザで逮捕された数千人の囚人を含め、被拘禁者に関する情報を得ることはしばしば困難であると強調した。
「国際社会は、起きていることを食い止めるための手段を持っていると思います」とファレス氏は会議で語った。
「では、国際社会には、起きていることを止めようという意志があるのか、ないのか」
12月、イスラエル軍は、ガザで逮捕され、ベエルシェバ市近郊のスデ・テイマン基地に収容されていたパレスチナ人数名の拘束死について調査を開始したと発表した。
ラマッラー会議に出席した複数の外交官は、AFPの取材に対しコメントを拒否した。
先週、国連人権事務所の広報担当者は、「10月7日以来、パレスチナ人拘束者がイスラエル軍によってどのように扱われているかについて、非常に憂慮すべき、非常に悲惨な報告を受けている」と述べた。
AFP